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送電線の表示は法規制ではなく安全情報。ドロマップが付近の地点で注意を出す仕組み

ドロマップの地図には、OSM(OpenStreetMap)の送電線データをもとにした「送電線」レイヤーがあります。これは航空法や小型無人機等飛行禁止法のような飛行禁止・要許可の区域ではなく、あくまで安全上の参考情報として表示しているものです。ただし送電線への接触は墜落に直結するおそれがあり、電波干渉のリスクもあります。「規制がないから安全」ではない場所の代表例です。
国土交通省航空局の標準マニュアル(場所を特定しない申請用、令和4年6月20日版)には「高圧線、変電所、電波塔及び無線施設等の施設付近では飛行させない」と定められています。この標準マニュアルを用いた包括許可で飛行する場合、送電線の近くはマニュアル上飛行できない場所にあたるため、個別の申請・調整が必要になります。
実際の使い方としては、地図の「レイヤー」ボタン(スマートフォンでは画面の「地図ツール」の中にあります)からレイヤーパネルを開き、「陸の制限(航空法・飛行禁止法)」グループの中にある「送電線」の項目(説明文「接触・電波干渉リスク(OSMデータ)」)がオンになっていることを確認してください。その状態で地図をタップすると、送電線から約60m以内の地点では判定結果カードに「送電線」の注意行が表示され、「送電線から約60m以内です。接触・墜落や電波干渉のリスクがあり、電力会社は送電設備から離れた飛行を求めています。」という文言と、わかる範囲での電圧(kV)や事業者名が示されます。
この送電線データはOSM(OpenStreetMap)のpower=lineタグ由来で、世界中のボランティアが編集するオープンデータです。全国の送電線を網羅しているわけではなく、登録が古い・抜けているケースもあり得ます。ドロマップの表示自体にも「参考値・網羅性は保証されません」と注記しており、地図上に線が表示されていないからといって送電線が存在しないとは限りません。
送電線に関する表示は法規制ではなく安全情報である一方、周辺の高圧線・変電所・電波塔などに関する電力会社ごとの取り扱いは、地図の表示だけでは分かりません。判定結果は参考情報です。実際の飛行前には、目視での現地確認に加えて、DIPS 2.0など公式の情報や、必要に応じて設備の管理者・電力会社への確認をお願いします。